今年の桜は開花が早かったので心配していましたが、毎年不思議なことに入学式まで花は散るのを待ってくれます。令和8年は541名の新入生を迎え、至学館高等学校はスタートいたしました。
新しい年度に入り様々なことが動き出しています。授業・委員会活動・行事・部活動、それぞれの場面の「 今」が動き出しています。生徒・保護者もクラスで、部活動で、PTA活動で、それぞれ「今」がスタートしています。
そんな折、フランスの国民議会が、15歳未満の子供によるSNS利用を全面的に禁止する法案を賛成多数で可決したという報道が気になりました。この事は複数のマスコミによって広く報じられており、すでにご存じかもしれません。これらの目的は、SNSが未成年の精神的・身体的な健康に及ぼす悪影響(中毒、いじめ、暴力的なコンテンツへの接触など)から子供を守るためだと発表がありました。フランスのマクロン大統領は 子どもの脳は売り物ではない」と強調しました。さらに、これに合わせて新学期(9月)から高校でのスマートフォン使用禁止も計画されています。
この流れはEUへ、そして世界へと波及し、日本にもこうした規制の波が押し寄せてくることが予想されます。しかもその時期はさほど遠くないのではないでしょうか。
このことが意味することは、スマートフォンを使用させないために規制するのではなく、悪影響から精神的・身体的な健康を守るために規制があるということです。
教育の世界も、校則を守らせるために生活指導があるのではなく、人間力を育てるために教育があり、生活指導があるということです。
このフランスの決定は大きな反発を招くことになると思われます。しかし、本当に大事なものを守るためには、失うものも必要なのだ。そんな決意を突き付けられた思いがしました。
これからもいろいろな出来事があるはずです。しかし、至学館高等学校の生徒・教職員の未来のために、大事な一歩を皆と共に考え踏み出していきます。新年度、4月の青空に思いを新たにしました。
至学館高等学校 校長 奥川 渉